オランダのフードバレーをモデル事例に大規模な施設園芸団地、出荷施設や研究開発拠点の集積を目指す

農林水産省は来年度に野菜や果物を育てる大きなガラス温室やビニールハウスが集まった大規模な栽培施設団地を整備する方針を固めた。世界2位の農産物の輸出額があるオランダをモデルにして、生産効率の高い大規模団地を全国に5カ所程度設ける。2014年度予算の概算要求に50億円強を盛り込む考え。


オランダの約1500の農業や食品の関連企業や研究所が集積する「フードバレー」を参考モデルにしながら、国内にて大規模な生産施設から出荷、さらには農産物の研究開発について、国を挙げて支援を行っていく、という。

オランダのフードバレーをモデル事例に大規模な施設園芸団地、出荷施設や研究開発拠点の集積を目指す

オランダの施設栽培面積は約1万ヘクタール。日本の5分の1程度だが、経営者1人当たりの施設面積はおおむね4ヘクタールと日本(5アール程度)の100倍近い<ただし、施設栽培農家に限定すると、日本国内における経営規模は約20〜30アール程>。


今回の計画では、オランダ並みの5〜10ヘクタール程度の団地の整備を目指す。収穫時期の異なる野菜や花を育てる温室やハウスを集め年間を通じて生産できる体制を整える。団地には木質バイオマス(生物資源)のエネルギー供給施設を整え、温室などの暖房や照明に利用する。


光や二酸化炭素などを調整して生育を促し、野菜や果物、花の栽培期間を20〜30日に短くできる「完全人工光型植物工場」や、野菜などを包装する出荷施設も併設。温室やハウスに苗を安定供給する体制をつくるとともに輸送コストを減らす


農水省が3分の2を助成して大規模団地造りを支援。残りは農業参入に意欲的な民間企業や都道府県の出資を募る。高知県や福井県は当面使う予定のない農地を活用する予定。熊本県や宮崎県なども誘致に意欲的である。<参考:2013年8月12日、日本経済新聞より>

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー

過去のピックアップ記事

  1. 2013年度は農業法人の休廃業・解散が拡大 電力高騰や後継者問題も
     帝国データバンクは、2006年度から2013年度の間で、農業法人の休廃業・解散動向に関する調査を実…
  2. ライアソン大学による都市型・屋上ファームが1周年の収穫祭を開催
     カナダのトロントにあるライアソン大学の屋上ファームでは、1周年の収穫祭と農場ツアーが実施された。同…
  3. マルワトレーディング、顧客ニーズに合わせた植物工場を提案
     植物工場・水耕栽培の専門店「水耕栽培どっとネット」を運営する株式会社マルワトレーディングでは、水耕…
  4. 日本初の電解水設備を導入したオランダ式の太陽光利用型植物工場が高知県南国市にオープン
     整水器シェアNo.1の日本トリムが連携協定を結ぶ高知県・南国市・JA南国市・高知大学の4者との官民…
  5. 大規模植物工場のスプレッドが生産体制を増強・フランチャイズ事業を展開へ
    スプレッドでは、植物工場野菜ブランド『ベジタス』の需要増加に伴う生産体制増強のため、自社の技術力を結…
  6. 完全人工光型植物工場「東芝クリーンルームファーム横須賀」での生産開始
     東芝は、神奈川県横須賀市に所有する遊休施設を利用し、無菌状態の野菜を作る植物工場「東芝クリーンルー…
  7. 世界市場でも注目される特殊発電フィルムの開発。植物工場・施設園芸での普及を目指す
     ICT・センサー技術を活用した環境制御型・植物工場や一般的な温室ハウス(施設園芸)であっても、露地…
  8. 大規模植物工場のスプレッドが生産体制を増強・フランチャイズ事業を展開へ
     国内最大規模の完全人工光型植物工場を運営するスプレッドは、産業用ロボットメーカーの安川電機と201…
  9. 野菜の機能性に関する測定方法(機能性表示食品制度にも応用)
     機能性表示食品制度による商品の販売が6月16日より開始されました。当初は飲料や加工食品、サプリメン…
  10. 韓国ソウル市の「地産地消型クッキング講座」。屋上ファームと料理教室の融合サービス
    都市部住民をターゲットに「ルッコラ」をテーマにした屋上キッチン教室を開催  ソウルの広興倉駅の近く…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. スペインの植物工場エリア、養液栽培による安全性管理の重要性が浮上
     世界における植物工場(太陽光)の密集エリアはオランダだけではない。補光や環境制御システム等、ハイテ…
  2. 富士通など、フィンランドに完全人工光型植物工場を活用する農作物の生産・販売を行う新会社を設立
     富士通株式会社と株式会社富士通九州システムズ(FJQS)は、Robbe's Little Gard…
  3. 米国ユタ州でも植物工場ベンチャーが設立。地産地消ブームを背景に、コンテナ型設備の販売を目指す
     米国ユタ州のパークシティでも、植物工場ベンチャーが立ち上がった。以前まで人工光を利用した室内水耕栽…
  4. 大林組、植物工場ベンチャーのスプレッドと提携。日産3万株の大規模施設を検討
     株式会社スプレッドは同社が開発した完全人工光型植物工場”Vegetable Factory(TM)…
ページ上部へ戻る