壁面緑化事業で首都圏に攻勢をかけ、岡山でパネル増産 100億円ともいわれる壁面緑化市場で5%程度のシェア確保を目指す(みのる産業)

農業機械を製造する、みのる産業(岡山県赤磐市)が壁面緑化の需要が伸びると判断し、新規事業の柱に育てる事を目指して壁面緑化事業で首都圏に攻勢をかける。同社は東京都内に今春設けた事務所を通じて営業を本格化。販売拡大に備え、2014年にかけて本社に隣接する工場に緑化パネルのラインを増設し、植物育成施設も拡張する。


また、同社は極細のポリエステル繊維を混ぜた固化培養土「エクセルソイル」をクラレと共同開発した。同緑化基盤材は、土壌改良材や育苗用培土として利用されているココピートオールドやピートモスなどを、「特殊ポリエステル繊維」によって固化、成形したものである。植える植物は需要に応じて50種類ほどに対応。首都圏ではすでに東京駅八重洲口の通路の緑化を受注し、8月に施工する。エクセルソイルは他社製品に比べて風雨にも崩れず、保水性と通気性が高いため植物が20年程度もつという。


緑化パネルの受注拡大を見越し、本社に隣接する工場に14年をメドに約2000平方メートルのパネル製造ラインを新設する。赤磐市内の所有地にある植物育成施設は5月に設備を拡張し、従来の2倍の年間7400ユニットのパネル(約60センチメートル四方)を生産できる体制を整えた。需要を見ながら今後1万ユニット規模まで拡大する。一連の投資額は最大2億円になる。


首都圏で攻勢をかけるのは、新築の高層ビルや大規模商業施設で、自然な景観を重視した壁面緑化の需要が拡大するとみているため。条例などで緑化を促す自治体が多いほか、屋上は太陽光パネルや空調施設の設置場所としてスペースがとりにくくなっている点も追い風と捉えている。同社の売上高は12年9月期に約68億円。うち壁期面緑化事業の売上高は約2億円だが、2年後に5億円まで拡大を計画している。壁面緑化事業の売り上げの50%は首都圏での販売を見込んでおり、100億円ともいわれる壁面緑化市場で5%程度のシェア確保を目指していく。