追記.エゴマ6次産業化推進グループを設立/富山市にてLED光源を活用しながらエゴマの植物工場を建設。地元企業4社が共同会社を設立(健菜堂)

2013年7月1日、温泉熱を利用した植物工場でエゴマを生産し普及させようと計画を進めている富山市では、企業や農家に呼び掛けて事業の推進をはかるためのグループを設立した。富山市で開かれたエゴマ6次産業化推進グループの設立総会には、市や民間企業、それに個人農家など61の団体が参加した。


富山市では環境未来都市の一環として、山田地域の牛岳温泉の熱を活かしたエゴマの植物工場を整備し、必須脂肪酸であるαーリノレン酸を多く含むシソ科の植物エゴマの生産、加工、商品化から流通までを行う「6次産業化」を推進していく計画。計画では、植物工場の栽培面積は800平方メートルで、年間およそ20万株の生産を目標にしており、今年8月ごろから建設を始め来年2月には稼働させ、2014年4月ごろから流通をスタートさせたい、という。



==2013年5月31日の記事==

配置薬ビジネスを展開する株式会社広貫堂など富山市内にある4社が共同で新会社を設立し、植物工場事業に新規参入する。その他、廃棄物処理の株式会社石橋、健康食品の受託製造を行うバイホロン株式会社、造園業の株式会社久郷一樹園の計4社にて新会社「健菜堂」を設立した。


新会社では、富山市が2014年2月に完成予定のエゴマの植物工場の運営を受託する。資本金は100万円で、4社が均等出資、株式会社石橋の社長である石橋隆二氏が新会社の社長を務める。エゴマはシソ科の1年草で、血圧低下などの効果があるとして注目されており、また人体に重要な栄養素であるαリノレン酸を多く含み付加価値が高い植物である


富山市では、国の環境未来都市計画の選定を受け、西南部の山田地域にLED光源を活用したエゴマの植物工場を整備する計画。建屋が1000平方メートル、栽培面積が800平方メートルの施設にて、近隣の牛岳温泉の温泉水で温度管理を行う。運営を健菜堂が受託し、広貫堂が植物工場の責任者を派遣する。


施設の投資額は3億5000万円。計画では6月に着工し、2014年2月の完成を目指す、という。(参考:2013年5月16 日経産業新聞など)