田形青果ではコンビニ・スーパーなどの総菜需要の拡大を受けて最新のカット工場を新設。自動検品ラインや工場内にはカメラも設置

野菜の加工や卸売りなどを手掛ける田形青果株式会社(静岡市)はカット野菜の生産能力を2倍に引き上げるため、6月中にも新工場を稼働させる。同社は総菜メーカーや食品メーカーに、みじん切りなどにした野菜を販売している。高齢者や単身世帯の増加で手軽に食べられる総菜の需要は拡大傾向にある。生産能力の増強で需要増に対応する。


新設の工場が稼働すれば静岡市内に4カ所目となる。工場の延べ床面積は約400平方メートルで、工場の隣には野菜などを保管する冷蔵庫を設置する。建屋の建設費などを含めた総投資額は1億5000万円の見通し。新工場ではキャベツや白菜など葉物野菜を千切りにしたり、みじん切りにしたりする。鮮度を保つため、室温をセ氏15度に設定し、加工した野菜の殺菌や洗浄、検品をする。工場内にはカメラを設置し、タブレット(多機能携帯端末)などで加工現場を見せながら商談ができるようにする


新工場のカット野菜の生産能力は1日あたり30トン。新たに野菜の芯を切り抜く機械を導入するほか、異物の混入や変色した野菜などをチェックする自動検品ラインを設置する。総菜などの材料に使うカット野菜は、高齢者や単身世帯の増加で需要が拡大しつつある。コンビニエンスストアやスーパーなど小売り各社も総菜の品ぞろえの拡充に力を入れている。同社は総菜の需要増に伴い「今後もカット野菜の需要は拡大する」とみている。


同社は国内外から仕入れた野菜を加工し、総菜メーカーや食品メーカーに販売している。2013年5月期の売上高は18億円の見通し。新工場の稼働などを通じて17年5月期までに売上高を22億円に引き上げる。(参考 2013年5月15日 日本経済新聞より)

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植物工場・農業ビジネス編集部

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