オーストラリア・ビクトリア州にて、人工光による苗生産と太陽光の植物工場にてホウレン草の実証試験を実施(三菱ケミカルグループ)

三菱ケミカルホールディングスグループの三菱樹脂アグリドリーム株式会社(MPAD)、株式会社地球快適化インスティテュート(TKI)は、オーストラリア・ビクトリア州第一次産業省の関連会社であるAgriculture Victoria Services(AVS)と共同で、同省が保有するノックスフィールド農業試験場において、ホウレンソウなど葉菜類を栽培する太陽光利用型植物工場の実証実験を開始した。以下、同社によるプレスリリースを掲載しておく。


オーストラリアのビクトリア州で太陽光利用型植物工場の実証試験を開始

三菱ケミカルホールディングスグループの三菱樹脂アグリドリーム株式会社(以降「MPAD」)および株式会社地球快適化インスティテュート(以降「TKI」)は、オーストラリア・ビクトリア州第一次産業省の関連会社であるAgriculture Victoria Services Pty, Ltd.(以降「AVS」)と共同で、同省が保有するノックスフィールド農業試験場においてホウレンソウなど葉菜類を栽培する太陽光利用型植物工場の実証実験を開始いたしました。


オーストラリアは、国土の大半が砂漠に覆われ、度重なる干ばつと深刻な水不足により農業生産に大きな課題を抱えています。そのような状況の中、2010年7月からTKIは、ビクトリア州政府等と節水型農業技術の検討を進めてまいりました。

その中で、同政府はMPADの太陽光利用型植物工場を節水型農業に貢献できるとして高く評価した一方、MPADとしても植物工場のグローバル展開における日本、中国に続く第三の拠点として、大いに期待できると判断し、双方の方向性が一致したことから、昨年11月にMPAD、TKIおよびAVSの3社で太陽光利用型植物工場の実証試験に関する契約を締結し、これまでその準備を進めてまいりました。


本実証試験では、ノックスフィールド農業試験場の一部区域(約150平方メートル)に、MPADの閉鎖型苗生産システム「苗テラス」※1 および葉菜用養液栽培システム「ナッパーランド」※2 を設置しています。

両システムを用いてホウレンソウを栽培した場合、通常の土耕栽培に比べて約5倍となる約20作/年が可能であり、かつ苦味が抑えられるため洗わずに、生でも美味しく食べることができます。本実証試験においては、MPADおよびTKIが今後のビジネス展開に伴う市場性の調査を、またAVSは試験栽培や収穫された野菜の栄養成分等の各種データの収集をそれぞれ担当いたします。


私たちは、今般の実証実験を契機にオーストラリアでも積極的な事業展開を図り、安全安心かつ高品質な野菜を提供する次世代アグリビジネスの普及に努め、三菱ケミカルホールディングスグループが提唱するKAITEKI※3の実現を目指してまいります。

なお、本実証試験によって良好な結果が得られた場合、MPADは現地パートナーとの共同で生産から加工、販売までを手掛ける現地法人を設立するなど、従来の植物工場の栽培システムの供給のみに留まらない新たなビジネスモデルの構築に向けて検討を進めてまいります。

※1 密閉空間で温度管理、光照射・灌水等を自動管理し、丈夫で均質な苗を短期間で育てるための設備
※2 水に養分を溶かした養液を循環させて、葉菜類を栽培するシステム
※3 人にとっての心地よさに加え、社会にとっての快適、地球にとっての快適を併せもったもので、真の持続可能な状態

※ 詳細は同社によるプレスリリースをご参照下さい。

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