徳島大学の農工商・研究教育による企業や他大学との連携を4月より開始。植物工場によるイチゴやマツタケなどの人工栽培の研究も実施

徳島大学は4月から農産物の生産から加工、販売までを手掛ける「農工商」の研究教育で企業や他大学との連携を強化する。イチゴなどの新品種開発でバイオ技術を活用した研究を大塚製薬工場と始めるほか、徳島文理大学と単位互換を開始し、同大の経営学の授業を徳島大の学生が受講できるようにする。「農工商」分野が今後、地域の重要産業になるとみて研究開発や人材育成を急ぐ。


徳島大学は農学部がなく、昨年設置した「農工商連携センター」が研究と人材育成を担う。バイオ技術を活用した新品種開発では、農産物のゲノム(全遺伝情報)を解析して生産効率が高まる遺伝子などを特定する。花粉がなくても着果するイチゴやトマトなどの新品種の開発を目指す。新品種は植物工場での生産を想定している。大塚製薬工場からの寄付で設置する新品種開発部門で研究する。
(参考:徳島では日清紡HDが完全人工光型によるイチゴの栽培を実施している:関連記事)


また、試薬卸販売の四国八洲薬品とは共同で植物工場を活用したマツタケなどの人工栽培の研究も始める。徳島大や県の森林林業研究所の研究者によるキノコができるメカニズムの研究成果を活用する。その他、県の外郭団体の助成を受け、発光ダイオード(LED光源)を使った植物工場での白イチゴの苗栽培の研究も本格化する


徳島大はすでに農工商分野の研究教育に関する連携協定を徳島県と締結している。今後はインターンシップで県の農業関連部門への学生受け入れも進めてもらう。これらの取り組みは5年後をめどに企業での事業化を目指す。(参考記事:2013.3/20 日本経済新聞より)

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植物工場・農業ビジネス編集部

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