イタリア・フィレンツェ大学の研究機関が北九州学術研究都市に進出、LEDを用いた植物工場・光合成の研究や技術確立を目指す

この度、フィレンツェ大学国際プラントニューロバイオロジー研究所は、北九州市および公益財団法人北九州産業学術推進機構【FAIS】の支援のもと、北九州学術研究都市内に「北九州研究室」を開設した以下ではプレスリリースの一部を掲載しておく。

イタリア・フィレンツェ大学の研究機関が北九州学術研究都市に進出〜北九州研究室開設記念セミナーを開催〜

同研究室では、北九州学術研究都市内の北九州市立大学国際環境工学部と共同で、効率的な植物工場の開発を行うため、LEDを用いた光合成の研究や栽培システムについての実証実験を行います。

今回、同研究室の開設にあたり、それぞれの機関の代表者が出席のもと、北九州研究室開設記念セミナーを開催します。


4. 同研究室開設記念セミナーの概要(詳細は別紙参照)
(1) 日時:2013年2月20日(水)14:00〜16:30
(2) 場所:北九州学術研究都市 学術情報センター1階 遠隔講義室1
(3) 講演者:
・北九州市立大学国際環境工学部 准教授 河野 智謙(フィレンツェ大学客員教授)
・フィレンツェ大学国際プラントニューロバイオロジー研究所長 Stefano Mancuso(ステファノ・マンクーゾ)
・兵庫県立大学 副学長 新免 輝男(敬称略)


5. 同研究室の研究テーマ
【新規高輝度LED利用による省エネルギー・超高集約型植物栽培システムの開発】
国内外で「植物工場」の研究が盛んに行われているが、レタスなど一部の葉もの野菜の生産が実用化されているのみであり、適用拡大に向けて、光要求性の高い果菜類や穀物生産を実現する栽培の高度集約化および生産に係るエネルギーのより一層の低減化が大きな技術課題となっています。


北九州市立大学では、半導体技術と最新の植物生理学を組み合わせ、日本・イタリアの国際連携によりこの問題に取り組み、新規に開発した高性能ICチップ制御型の高輝度LED光源を用いて、エネルギーとしての光(光合成、特に植物の成長に適した波長、光量の照射及び光合成反応サイクルに合わせた間隔での照射による省エネルギー化制御)と、環境情報としての光(遺伝子発現制御、特にPR遺伝子群など植物に病原抵抗性を付与する遺伝子群や青果物の成熟を制御する遺伝子の発現制御)の機能を最大限に引き出すための研究を行っています。

上記の研究成果を活用しつつ、招聘研究者の有する優れた植物生理学のシーズと本地域における半導体・LEDに関する技術蓄積を融合し、省エネルギー・超高度集約型植物栽培のシステム化に向けて、以下の研究開発を実施します。


・更なる光合成の高効率化を実現する光源開発・高周波制御技術の開発
・開発光源の機能検証(遺伝子発現及び機能性成分含量の側面から)
・小規模での栽培システム各要素の試作と実証試験



○フィレンツェ大学国際プラントニューロバイオロジー研究所の概要

2005年、フィレンツェ大学国際プラントニューロバイオロジー研究所は、同大学の国際共同研究組織として、フィレンツェ大学の植物生産・土壌・農林環境科学部のマンクーゾ教授および国際連携担当招聘教授Frantisek Baluska教授が中心となり設立されました。欧州宇宙開発機構(ESA)指定研究機関でもあります。

同研究所は、国際学術組織の設立機関、学術誌Plant Signaling and Behavior, An International Journal編集部、国際シンポジウムシリーズ事務局を兼務しています。
教員・研究職員数:10名

※ 詳細はプレスリリースをご参照下さいませ。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

大和ハウス工業 アグリキューブ 植物工場バナー
次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー

過去のピックアップ記事

  1. 台湾における植物工場の市場概要と現状分析(2)
    1.台湾における植物工場の市場概要と現状分析(2) 太陽光型の研究開発も加速。フルーツトマト市場も…
  2. 世界の都市開発に期待される環境志向型アグリビルディングや植物工場
     政府は6月12日、産業競争力会議を開き、成長戦略を決定した。成長戦略は金融緩和、財政出動と並ぶ安倍…
  3. lettuce_nara8
     東京電力・福島第一原発の事故の影響で食の安全への関心が高まる中、完全人工光型植物工場にて4種類のレ…
  4. グーグルが農業ビッグデータ解析ベンチャーに18億円の投資
     テクノロジーベンチャーに投資を行っているグーグル・ベンチャーは、農業ビッグデータ解析サービスを提供…
  5. 植物工場による生産・販売事業からの撤退、今後はプラント開発に集中
     1992年に京都で創業したシーシーエス株式会社は、LEDを使用した照明装置の専業メーカーである。特…
  6. 太陽光利用型植物工場を活用した震災復興事業が倒産へ
     2012年6月に宮城県名取市に太陽光利用型植物工場を建設し、レタスやベビーリーフの水耕栽培による生…
  7. ローム、イチゴ植物工場の事業者を2月末まで募集。新規参入向けに栽培ノウハウ提供
     ロームは、自社にて開発したイチゴ栽培を目的とした完全人工光型植物工場の事業化を目指す事業者の募集を…
  8. NYブッシュウィック地区の再開発。緑豊かな巨大屋上スペースを確保・都市型農業も推進
     2015年3月、デザインファームのODAアーキテクチャーが、ニューヨークのブッシュウィックに、緑豊…
  9. オリンピア照明、家庭用LED植物工場「灯菜アカリーナ」に続き、本格的なインテリア照明を販売開始
     オリンピア照明株式会社は、これまでお部屋で野菜を育むインテリアとして簡単に葉もの野菜やハーブが室内…
  10. ノルウェーにおける野菜価格と周年生産・地産地消を実現する植物工場ビジネスの可能性
    三菱化学と現地レストランが植物工場による実証生産を開始  弊社では、冬の気候が厳しく野菜の周年生産…
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. 三菱樹脂、サラダほうれん草などの植物工場野菜「ヴェルデプラス」の本格販売開始
     三菱樹脂株式会社は、長浜工場(滋賀県長浜市)内に設置した太陽光利用型植物工場で収穫した野菜のブラン…
  2. カナダの藻類ベンチャー、閉鎖型・植物工場とアクアポニクスの融合設備にてスーパーフードを生産
     カナダ・リッチモンドの藻類ベンチャーであるアルジブルーム・インターナショナル社は、1年前にスピルリ…
  3. KOMPEITO、オフィス向けプレミアム野菜サービスを提供開始
     農業の活性化を目指す、株式会社KOMPEITOは、働く人や企業の健康を促す、オフィス向けプレミアム…
  4. 英国における衛星・宇宙産業と農業技術の融合。新たな新技術・産業創出へ
     9月28日にNASAが火星表面にて水が流れていたという確かな証拠を発見したというニュースが報道され…
ページ上部へ戻る