特殊LED光源と土壌システムによる空き店舗を活用した付加価値野菜の生産(鳥取市の雇用創造事業)

植物工場IT活用事例セミナー

鳥取市の本通商店街の空き店舗を活用して珍しい野菜を生産する「まちなか植物工場」が完成し、1月9日、開所式が行われた。本プロジェクトは、付加価値の高い野菜を生産して飲食店などに提供する実証事業である。2年4カ月は無償提供で、供給方法や販路を検証して採算の取れる事業のシステムを構築し、ビジネスモデルの確立を目指す。


市や経済団体などで組織する「鳥取市雇用創造協議会」が国の助成を受けて実施。従来の植物工場は照明で上がる温度を下げる空調や雑菌の入らない環境が必要だが、この工場は発熱しない植物栽培用の新型発光ダイオード(LED)と雑菌のない専用土を使うため専用施設は不要である。初期費用は約400万円と通常の10分の1で済み、空調費が節減されるためランニングコストは約半分になる。新型LED、専用土ともに、同市のLEDメーカー「HRD」が開発した。

<写真:弊社による取材資料,HRDの本社ににおける稼働施設の様子>


工場は53平方メートルの元美容室(栽培延べ面積は約40平方メートル)で、市販のラックに並べた発砲スチロールの容器で中国レタスやルッコラなどを栽培。1.2メートルの直管形LED照明を240本導入した。1カ月後に本格出荷をスタートさせることを目指しており、1日100株の安定生産を見込んでいる


市は厚生労働省の委託事業費2億3700万円を活用した雇用創造事業の一環として、工場を開設。ほかにも、燃料電池の開発などで2015年3月までに計451人の雇用を目指す。竹内功市長は「今回が新たなスタートとなり、雇用を作り出す成果を期待したい」と話していた。