LED光源・完全閉鎖型にて生産した野菜を来年から小田急線沿線のスーパーなどに試験販売(玉川大学・西松建設)

玉川大学が敷地内に西松建設と連携して建設した「LED植物工場」が試験運用を開始した。赤や青など特定の色の光を集中して出せるLED光源の特色を生かし、栄養価が高く無農薬の野菜を短期間で栽培できる来年2月には小田急線沿線のスーパーなどに、LED光源にて栽培したレタスを販売する予定としている。


LED農園の研究を進めているのは農学部の渡辺博之教授。三菱化学の研究員だった92年、米航空宇宙局(NASA)が行っていた宇宙空間でLEDを使って植物を栽培する研究を視察し、「LED光源波長を変えて地上で植物を栽培すれば、成長スピードや品質、味わいを大きく変化させることができるのでは」と思いついたという。


これをきっかけに始めた研究を03年に玉川大に移ってから発展させた。LEDは発熱により劣化が進む欠点があるが、水などで冷やす「ダイレクト冷却式ハイパワーLED」技術を開発。10年3月には、学内に植物工場の研究施設をオープンさせた


西松建設と事業化を目指すLED農園は、今年10月1日に完成。地上2階建て、延べ床面積約900平方メートル。来年2月からリーフレタス600株(日産)を出荷し、14年9月にはハーブ類も含め3900株(日産)にする計画


栽培をオートメーション化させ、LED光源と液体肥料で育てる。栽培期間は露地栽培だと2カ月半〜3カ月ほどかかるところを1カ月弱に短縮。野菜の品種によってビタミンCなど抗酸化力も向上する。また、クリーン室で無農薬栽培するので雑菌もほとんど付かず、洗わずに食べることができる。近年では大阪府立大学、明治大学(関連記事)など、大学施設にて生産した野菜の販売事例も目立つ。<参考:毎日新聞より>

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植物工場・農業ビジネス編集部

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