高出力LED光源の開発・特殊レンズによる光の集光技術/植物工場にてトマト・イチゴの果実類も栽培可能(レグルス)

植物育成用の超高性能LED照明の開発・販売に力を入れるレグルスでは、従来の植物工場ではできなかったイチゴやトマト、オクラ、ワサビといった果物や野菜の栽培も可能にしている。一般の蛍光灯やLEDでは、野菜や果物が育つほどの明るさが得られず、従来栽培できたのは、レタスや白菜といった「葉もの」野菜に限られていた。
 
 
しかし、レグルスは2008年10月、他社商品の10倍の電流を流せる高出力LEDの開発に成功。さらに、特殊レンズをつけて光の拡散を防いで明るさを高め、栽培できる植物の種類を増やした。光合成は光の量だけでなく、波長も重要な要素。植物の成長段階に応じて、光合成に適した波長を出すLEDをバランス良く組み合わせた。
 
 
同社によると「太陽光は紫外線を多く含み、ビタミンやポリフェノールを破壊してしまうが、LEDは紫外線を含まないため、そうしたことが起きない。甘みも増す」という。同社に関する詳細は以下の以前の記事をご参照下さい。<参考:SankeiBizなど、写真:同社HPより>

2010年1月17日・弊社、掲載記事
レグルス(株)は、植物の成長・光合成に最適な波長の光を出す2種類のLEDの量産体制を整備。東南アジアでLEDチップを調達、中国の協力工場で組み立てる流れ。栽培植物に合わせてLED照明から工場システムまで、設計、納入可能。イチゴ、ワサビ、草花などの栽培も成功済みで、このノウハウも提供できるという。栽培面積2000平方メートルのイチゴ栽培用システム一式の価格は5億円。システムにはLED照明のほか、電源、エアコン、冷水機、栽培棚、水循環ポンプなどを含む。
 
レグルス、植物工場や研究機関向けLED照明装置を量産
レグルスは、植物栽培に重要な光量子束密度(PFD)を毎秒・一平方メートル当たり最高1000マイクロモル(マイクロは100万分の1)まで出力できる、発光ダイオード(LED)照明装置の量産を始めた。光合成に適した波長の光を出す2種類のLEDを採用。トマト、イチゴなどの果実も効率よく育てられる。植物工場や研究機関を対象に販売を進め、2010年9月期に9億円の売り上げを目指す。
 
照明装置は東南アジアでLEDチップを調達し、中国の協力工場で組み立てる。LEDのピーク波長は470ナノメートル(ナノは10億分の1)と660ナノメートル。植物工場の栽培面積で月3000平方メートル以上に対応できる生産体制を整えた。
 
栽培植物に合わせてLED照明から工場システムまで、設計、納入する。イチゴ、ワサビ、草花などの栽培も成功済みで、このノウハウも提供できる。国内向けにレタス用やコケ用の照明装置を納入し、海外の引き合いも複数件あるという。
 
PFD300マイクロモル、栽培面積2000平方メートルのイチゴ栽培用システム一式の価格は5億円。システムにはLED照明のほか、電源、エアコン、冷水機、栽培棚、水循環ポンプなどを含む。水中でコケの栽培などに使う完全密閉型の商品も可能。照明は完全閉鎖型システム内なら7年間の使用を保証できるという。
 
植物の光合成には波長とともに、光子の数が重要になる。PFDは一秒、一平方メートル当たりの光子数を示す数値。通常の蛍光灯は植物に近接させた場合、400マイクロモル程度を確保できるが、高熱により葉が焼けてしまうおそれがある。同社のLED照明は発熱が少ないため、植物に約10センチメートルまで近づけられる。