天候良好により生産量が安定である一方で、残暑や食中毒事件を反映してハクサイ・キャベツの需要低迷。出荷制限を行うも効果が薄い

全国農業協同組合連合会(全農)などが9月7日から始めたキャベツ、ハクサイの出荷制限が20日に終わった。卸値は、いずれも平年(過去3年平均)を3〜4割下回る。残暑の影響で消費が伸びなかったためだ。産地の取り組みは効果が薄かったとの見方がほとんどだ。
 
 
東京・大田市場では20日、キャベツ(群馬県産)の卸値が10キロ840円、ハクサイ(長野県産)が15キロ1365円。出荷制限前の9月6日はキャベツが同840円、ハクサイが同1260円とほぼ同水準だった。今年は「天候が良く病害の発生が少ない」。台風の被害もほとんどなく、価格が大幅に下落した。全農は出荷を減らす緊急需給調整事業を農林水産省に届け出て実施した。
 
 
農水省によると、過去の出荷制限では10〜20日ほどで価格が平年の約9割までに回復したという。価格は一時上昇したが、気温の高い日が続き、火を通して調理する野菜の需要は低迷。都内のスーパー、いなげやではキャベツの売り上げが前年の3割減、ハクサイは4割減った
 
 
半面、暑さを反映してサラダ用のトマト、レタスが1割増であった。ハクサイは浅漬けが原因となり、腸管出血性大腸菌O157による食中毒が発生。「加工業者が買い控えている」。キャベツ、ハクサイとも産地からの高水準の出荷が10月いっぱい続く見通し。市場には「しばらく安値が続く」(仲卸)との見方が多い。(参考:日経ニュースより)
 
 

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