1ヘクタールの太陽光利用型植物工場にて高糖度トマト、メロンなどを栽培。フィルム栽培や搭乗型移動ロボットなど最先端技術を導入

農業生産法人のつくば菜園は最先端の植物工場を利用した高糖度トマトの生産を増強し、メロンなどの試験栽培も始める。9月に植物工場を新たに建設し、栽培面積を現在の2倍の2万平方メートルに拡大。搭乗型移動ロボットも導入し、植物工場内の移動などに利用する。最先端の農法を実践することで若手農業者の育成を目指す。
 
 
同社は早稲田大学理工学研究所の森有一客員教授が開発したアイメック農法(フィルム栽培,メビオール株式会社が中心となって開発・普及)と呼ぶ最先端の養液土耕栽培を利用し、高糖度トマトの試験栽培を2009年に着手。今年から本格生産を開始した。ミニトマト2種と中玉トマト2種を合わせて8万株作付けし、年間100トンの収穫を目指している。
 
 
現在、約1億円を投じて隣接する1万平方メートルの敷地に植物工場を建設中で、9月以降、生産能力を倍増する。実験棟(約2000平方メートル)も建設中で、完成後、メロンやイチゴ、パプリカなどをアイメック農法で試験栽培し、栽培品目を拡大する計画。収穫するトマトの糖度は12%程度と通常のトマトの2倍以上。γーアミノ酪酸(GABA)やリコピンなどの機能性成分も豊富に含まれるため、傷ついたトマトは粉末加工品として来春から販売することも計画している。
 
 
同社は昨年、つくば市がモビリティロボット特区に認定されたこともあり、搭乗型移動ロボット「セグウェイ」を今春、3台導入した。セグウェイを使って移動時間を効率化するほか、将来的にはトマトなど野菜の選定や運搬にも利用する計画だ。また人材育成においては、5年間に30人の独立農業者を育成することも目指す。研修期間は1年半から2年。現在、7人が研修中で、9月に2人が独立するという。同社の寺島社長は「最先端の農法を実践することで、若手就農者の育成を促したい」としている。(参考:日本経済新聞より)
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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