様々な分野の製造・開発メーカーが技術ノウハウを集結させ水耕栽培によるメロンの生産・秋には販売も予定(まちだシルクメロン)

医療機器メーカーの志成データムやコンピューターソフト開発会社、紙おむつ製造会社など町田市内を中心とした10社などが連携している「町田新農法推進準備会」では、2010年から農家のハウスを借りて水耕栽培を開始、約3年の試験栽培を経て今年6月に「まちだシルクメロンとして収穫までこぎつけた。
 
 
「まちだシルクメロン」では、90センチ四方の浅い水槽にポットで育てた苗を置き、流水装置によって液体肥料を与えて育てている。同準備会によると、メロンを土壌栽培する場合、実を間引きして1株で1個を実らせ収穫するが、水耕栽培では液体肥料の与え方次第で間引きをする必要がなく、1株で最大60個を収穫することが可能という。
 
 
その上草取りなど畑の管理が不要で、年に最大4回収穫できるなど、様々なメリットがある。ただ、液体肥料の投与量や水流の調節など栽培ノウハウが確立されておらず、全国的にはほとんど行われていないという。流水技術は同準備会代表の大浩研熱が担当・開発を行っている。
 
 
同準備会ではこれまで3回収穫したが、商品として通用する実は収穫できず、試行錯誤を繰り返してきた。1作目はメロンの根が腐ってしまい、収穫した実は「ウリのような味であった」という。これまで水流や肥料の量を成長の段階に応じて調節するなどして改良を進め、4回目の収穫となる今年6月、ようやく甘くてみずみずしい実を収穫することができた。
 
 
課題は価格。装置や技術にコストがかかり、今後、年間の栽培回数や1株から収穫できる実の数を増やすことで、品質を保ちつつ販売に適した価格にしたい考え。次の収穫は9月の予定で、市場への出荷も見込んでいるそうだ。(参考 読売新聞など)
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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