有機ELによる植物工場開発企業「ナチュラルプロセスファクトリー」風味や栄養を損なわずに粉末にした野菜を使ったクッキーの開発に成功

 有機EL光源を採用した植物工場の研究を行う山形大の城戸淳二教授が社長を務めるベンチャー企業、ナチュラルプロセスファクトリー(山形県米沢市)は、風味や栄養を損なわずに粉末にした野菜を使ったクッキーの開発に成功した。アイスクリームなどにも応用できるとし、ノウハウを食品メーカーなどに有償で提供する。
 
 
 野菜の乾燥技術には天日による自然乾燥、高温加熱乾燥、減圧下の冷凍乾燥の3つがある。しかし天日は天候に左右されやすく、高温加熱はビタミンや酵素などが熱で損なわれ、冷凍乾燥は高額な大型装置が必要だ。これに対し同社は安価な常温乾燥装置を開発。乾燥ムラを防ぐため湿度が均一になるよう空気の対流を制御した。
 
 
 使用した野菜はニンジン、トマト、枝豆の3種類。野菜の粉7、小麦粉3の割合で作り、野菜の風味や栄養を凝縮した。砂糖を加えているので野菜嫌いの子供でも食べやすい。将来は有機ELを利用した野菜工場のプラント開発を手掛ける計画だが、工場から出た残さを再利用する際にもこの技術が生かせるという。
 
 

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