太陽光利用による土耕型・植物工場にてホウレン草の収穫本格化。内部環境や播種から収穫までの作業プロセスがコンピューターによって管理(美乃里農場)

北海道道路保全が無農薬のホウレンソウ栽培に取り組む「十勝清水・美乃里農場」で、収穫が本格化している。同社は昨年秋、異業種参入の一環として町有地を借り受け、コンピューター管理による高機能ビニールハウス5棟を建設し同農場を開設。今年から栽培を行っている。
 
 
同社によると、コンピューター制御による土耕栽培システムは管内で初めて。ハウス1棟の大きさは幅5.3メートル、長さ46メートル。内部の温度が設定より高くなると遮光ネットが張られ、ハウス側面が開いて廃熱するなどの温度管理から、整地作業、種まき、散水まで、収穫を除くほぼ全ての作業がコンピューターによって管理されている
 
 
試験栽培・収穫を経て5月21日に本格的な収穫が始まった。種をまいて約40日で収穫期を迎え、従業員が緑豊かに広がった20センチほどのホウレンソウを1株ずつ丁寧に刈り取り、ビニール包装している。コンピューター管理システムで主流の水耕栽培のホウレンソウと比較して「土からの栄養がある分、茎が太く、葉の緑も強い」(同農場)とし、味は「ホウレンソウ特有の苦みが少ないのが特長」という。
棟ごとに種まきの時期をずらしながら随時、収穫が続けられ、秋までに1棟につき8、9回の収穫、生産量は10トン以上が見込まれている。収穫されたホウレンソウは、主に札幌など道央圏のスーパーに出荷される。(参考:十勝毎日新聞社より)
 
 

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