南相馬に1ヘクタール・500キロワットの太陽光発電所を建設、電力は併設する植物工場に供給。施設全体では農業体験学習の場としても活用

福島復興ソーラー株式会社は5月29日、福島県南相馬市に出力500キロワットの太陽光発電所を建設し、新設の植物工場に電気を供給する計画を発表した。2013年4月の稼働を予定している。発電所の敷地は約1ヘクタールで面積約1.5ヘクタールの野菜工場の中に建てる。発電量の5分の1を工場に提供し、残りを売電する。
 
 
工場の運営主体の農業事業者は市が公募し、事業提案を受けて選定する。事業者は工場用地を確保して提供し、代わりに工場の無償貸与を受ける。事業者と建設場所は6月までに決める(6月末に用地を決定、農地転用手続きを経て10月初旬から発電所の建設に入る)。生産された野菜はスーパーを運営するヨークベニマルが販売面で協力する。
 
 
施設は子どものエネルギー、農業体験学習の場としても生かす。学習事業は福島復興ソーラー株式会社の半谷栄寿社長が代表理事を務める社団法人が運営する。職業体験型テーマパーク「キッザニア東京」を営む「KCJ GROUP」がノウハウを提供する
 
 
建設費は発電所が約2億円(農林水産省の補助金9000万円、資本金1500万円と合わせ)で、東芝が1億円を出資するほか、国の補助金を充てる。工場は約1億円で国の復興交付金を活用する。半谷社長は「『地産地消』の電気を使った生活復興のモデルを示し、地域復興に役立ちたい」と話した。ソーラー社は福島県での太陽光発電所の設置を目的に昨年9月に設立された。南相馬市の太陽光発電は東北電力が原町火力発電所構内に出力1000キロワットの施設を計画しているほか、旧警戒区域の農地に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を誘致する構想がある。(参考:河北新報など)
 
 

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