空調設備工事のダイダンが植物工場などの新分野へ次世代空調システム技術を活用した研究開発に向けて新棟を建設。薬草植物の栽培技術に関する研究も

空調設備工事大手のダイダンは技術研究所(埼玉県三芳町)内に新棟を建設する。投資額は約9億円で、完成は2013年3月の予定。植物工場の施工技術のほか省エネ型の次世代空調システムの施工技術などの向上を目指す。企業が設備投資を抑制、オフィスビルの空調設備や電気工事が伸び悩むなか、技術力を高めて新分野での受注力の底上げを図る。
 
 
同社が新たな市場として狙いを定める植物工場は栽培する植物に合わせて育成環境を整える必要がある。病気にならないよう空調をコントロールするノウハウが不可欠。一方で、植物の生育スピードを引き上げるため照明などを多用するため光熱費を節約する工夫も欠かせず、研究体制を整え、技術力の底上げを狙う。
 
 
ダクトや配管などの施工といった設備工事の実証実験を行う実験棟や新技術の開発を担う研究棟など3つの研究施設からなる技術研究所(埼玉県三芳町)の敷地内に新棟を建設する。新棟は地上3階建てで、延べ床面積は約1900平方メートル。大林組が施工を担う。新棟では、施工技術のほか、薬草などの高付加価値植物の栽培技術についても研究する考え
 
 
新しい研究棟には電子部品や蓄電池、製薬などの製造するための実験室も設ける。実験を通して施工技術に関すノウハウを蓄積する。空調設備と電気設備を組み合わせ、エネルギーを有効活用するための工事技術なども研究する。全国的な電力不足を背景に企業各社は今後、さらなる節電対策を迫られそうだ。事務所などで電力使用の大半を占めているのが空調システムといい、同社によると足元で空調のリニューアル工事が増えているという。
 
 
同社は植物工場など新分野の技術開発や主力の設備工事の営業力強化などに注力、14年度の完成工事高を11年度実績に比べ7%増の1310億円、営業利益を同約1・5倍の40億円まで引き上げる計画だ。(参考:日経産業新聞より)
 
 

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