3番目の柱となる新事業構築のためファームセラピーを開始。屋上緑化や室内水耕栽培による市民農園サービスも展開(ジャスナ)

株式会社ジャスナは2012年4月から「ファームセラピー事業」として大阪市内と富田林市内に市民農園を開設する。同社は、1966年に日本で最初の大口郵便物区分発送代行業「大阪発送」として創業。69年からは、専門知識を持つ郵便局OBを商社や銀行の郵便・通信業務部門に派遣する人材派遣ビジネスもスタートした。
 
 
「2本柱」で事業を続けてきたが「郵便の仕事は、1日の中でも月ごとでも、繁閑の差が大きかった」と谷川社長。インターネットの普及で郵便物の物流量も減少傾向にある中、3本目の柱となる新事業の構想を練り、現代社会で増加している精神疾患対策として注目されている「ファームセラピー」を事業化した。
 
 
同社が開設した「ジャスナ農園」は全部で3タイプある。大阪市北区の同社本社には、土耕式の都市型屋上農園を整備した。JR大阪駅から車で5分と立地も良く、農具も用意してあるので休日だけでなく平日の仕事帰りにも手軽に手ぶらで農業を楽しめる。
 
 
社屋内にも水耕栽培棚を用いた農園を整備している。水耕栽培で育つ野菜は土の2〜3倍の速さで育ち、レタスなどの葉もの野菜は1カ月半程度で収穫できる。病害虫の発生もなく、虫が苦手な人にも適している。
 
 
富田林市内には、本格的な農業に挑戦できる郊外型農園を用意。背後に金剛山地がそびえる自然豊かな環境で畑仕事ができ、心身ともにリフレッシュしたい人や家族との触れ合いにぴったりだ。
 
 
いずれも専門スタッフが常駐して管理。野菜作りセミナーの開催もあり、サポート体制も充実している。1月から始めたお試し期間で農作業を体験した人の中には、自家製バジル栽培に興味を持ったレストラン経営者や、収穫した野菜を食べるようになった野菜嫌いの子どももいて、安心・安全な食材の提供や食育推進の一助となっている。
 
 
谷川社長は「農業に興味を持つ人たちのジョイントになれば。まずは、ジャスナ農園のファンをつくり、プラスアルファを楽しめる場所にしたい」と農園でのコンサートや収穫した野菜を使った料理教室の開催も検討している。農園は現在予約を受け付け中。屋上農園は1区画約3平方メートル。水耕栽培は1ベッド:横120センチ、縦70センチ。富田林の農園は1区画25平方メートル。利用料金は1区画、1ベッドともに月9800円(税別)となっている。<参考:大阪日日新聞より>
 
 

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