農産物の国際規格グローバルGAP最新版の認証取得。国際競争力を高め、香港やアジア、欧州への輸出拡大をはかる(松本農園)

ニンジンなど根菜類を手掛ける農業生産法人の松本農園は1月11日、農産物の生産・安全管理に関する国際規格「グローバルGAP」で最も厳しい最新版の認証を取得したと発表した。認証機関テュフズードジャパン(東京)によると、個別農家の取得は国内で初。同農園は国際競争力を高め、東アジアを中心に輸出を増やす考え。
 
 
同農園は熊本県にある益城町、大津町、合志市の計50ヘクタールで野菜を栽培。2006年、香港に輸出を始め、07年に国内外の販売で付加価値となるグローバルGAPの認証を取得した。販売する野菜が育った畑の位置や、畑ごとに農薬や肥料の使用状況が分かるよう、IT機器の活用を進めてきた。
 
 
11年に同規格の最新版が登場したため、あらためて認証を取得。最新版では選果場の衛生管理のほか、食中毒が起きた場合の商品回収の手順や体制なども求められる。同農園は、商品ラベルに社名と会社のURL(ホームページのアドレス)、識別番号を記しており、生産履歴をすぐ確認できるという。今回認証を受けたのはニンジンとネギ、サトイモの各生産システムだが、今後、タマネギやダイコンなどにも広げる。
 
 
同農園は現在、青果は香港へ、加工品の切り干しダイコンは欧州に輸出している。同社では「いずれグローバルGAPの認証を取引条件とする海外のスーパーが出てくる。TPP(環太平洋連携協定)交渉も見据え、先駆けて取得することで輸出拡大につなげたい」と話している<参考:くまにちコムより>
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
植物工場・農業ビジネス編集部

植物工場・農業ビジネス編集部

投稿者プロフィール

植物工場・農業分野を中心に環境制御技術に関する最新動向ニュースを配信しております。

この著者の最新の記事

関連記事

次世代農業EXPO 植物工場バナー
植物工場ビジネス・セミナー講義バナー
    ミラノ万博レポート「食と農業の未来」

過去のピックアップ記事

  1. 3Dプリンターで造る未来の食べ物「Edible Growth」
     テクノロジーは野菜を生産する植物工場だけではない。オランダのアイントホーフェン工科大学を去年卒業し…
  2. マルワトレーディング、顧客ニーズに合わせた植物工場を提案
     植物工場・水耕栽培の専門店「水耕栽培どっとネット」を運営する株式会社マルワトレーディングでは、水耕…
  3. 人工光を利用し、連続光への耐性遺伝子でトマトの収量2割増
     野生種トマトに存在する遺伝子を導入し、栽培種トマトの苗を自然光と人工光の下で1日24時間生育させる…
  4. 国内最大規模の植物工場施設の運営とライセンス事業を開始
     株式会社フェアリーエンジェルは、福井県美浜町に日本政策投資銀行から10億円の融資を受けて、大規模な…
  5. グーグルが農業ビッグデータ解析ベンチャーに18億円の投資
     テクノロジーベンチャーに投資を行っているグーグル・ベンチャーは、農業ビッグデータ解析サービスを提供…
  6. ファミマのサンドイッチ・サラダ、植物工場野菜への試験的な変更
     株式会社ファミリーマートでは、国内の植物工場で栽培された野菜を、サンドイッチやサラダなどの中食商品…
  7. 日清紡がイチゴ植物工場の増設へ 関東・東海エリア需要にも対応
     完全人工光型植物工場を運営する日清紡ホールディングスの徳島事務所ではイチゴの生産・事業化を進めてお…
  8. ドイツベンチャーによる都市型・大規模アクアポニクス施設を建設
     ドイツ・ベルリンにて2012年、れんが造りの古い醸造所跡に設立されたECFファームシステムズ社によ…
  9. 植物工場による生産・販売事業からの撤退、今後はプラント開発に集中
     検査用LEDのシーシーエスは、新規事業として完全人工光型植物工場による野菜の生産・販売や飲食店経営…
  10. LA DITTA、人工光型植物工場のASEAN輸出に向けシンガポール18店舗でテスト販売
     株式会社LA DITTA(ラ・ディッタ)は、シンガポール現地の流通会社EASTERN GREEN …
150629_英語ページバナー ログインページ(無料会員登録)_topside.logo
無料相談(経営相談・新規事業)バナー
151226 プレス募集バナー PR記事バナー 人材募集バナー

注目記事

  1. ローソン、かんきつ類専門の農業法人を熊本に設立。商品化したものを九州各店舗にて販売
     コンビニ大手のローソンは4月4日、熊本市に同社初のかんきつ類専門の農業生産法人「ローソンファーム熊…
  2. 発電過程から出るCO2と廃熱を植物工場に利用。キャタピラー社とサンセレクトが戦略的提携を発表
     30年以上の太陽光利用型植物工場による高品質野菜の生産を行うサン・セレクト プロデュース社と建設・…
  3. 三菱樹脂、サラダほうれん草などの植物工場野菜「ヴェルデプラス」の本格販売開始
     三菱樹脂株式会社は、長浜工場(滋賀県長浜市)内に設置した太陽光利用型植物工場で収穫した野菜のブラン…
  4. 米国ワシントンDCでも都市型農業法案による支援も。屋上ファームや水耕栽培など幅広い生産方式が出現
     米国のワシントンDCエリアも都市型農業が盛んな地域の一つである。現地のファーマーズ・マーケットでは…
ページ上部へ戻る