LED波長の光量子を計測・各品種に最適な光源を最適化/植物工場における消費電力の削減・収量増などが期待(昭和電工)

昭和電工システム・インスツルメンツと共同で、発光ダイオード(LED)を使い効率的に植物を育てられるよう、赤・緑・青の光の構成を簡単に測定できる光量子計を開発した。測定結果に応じて光を最適化することで、消費電力を削減し、収穫量を増やせるLEDを使った植物工場の普及を後押しし、自社の植物工場関連製品の販売拡大にもつなげる。
 
 
植物の成長には赤と青の光が必要で緑は使わない。成長の効率は赤と青のバランスによって変わる。光の構成を最適化すれば、緑の光を含む蛍光灯に比べ光源の消費電力を最大で3分の1に削減でき、初期投資の回収期間の短縮や収量の増加が期待できる。また、生育が悪い際に原因を究明しやすく、「LEDを使う不安感を解消できる」(昭和電工)という。
 
 
独自に開発した赤・青・緑の光だけを通す特殊な干渉フィルターを使うことで、手帳サイズの小型装置で赤・緑・青の光の分離に成功した。測定方法は光源の下にセンサーユニットをかざすだけで手軽にできる。測定結果に応じて赤や青の光の量を調節し、生育に最適な光にする。価格は1台38万円で、2月下旬に発売する。すでに引き合いは活発で、初年度300台の販売を目指す
 
 
これまで赤・緑・青をわけて測定する装置は大型で高価な製品しかなく、普及型の光量子計は赤・緑・青の光の総量を測定するタイプだった。後藤英司千葉大学教授の協力で、新製品で測定した赤・緑・青の合計値は普及型の光量子計の測定値と同等と確認した。植物工場の利用は東日本大震災の被災地でも検討されている。普及と同時に効率的な運営方法の確立が求められており、光の測定装置は一助となりそうだ。 <参考:asahi.comより>
 
 

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