日本最大級のパプリカ生産施設(宮城県)も震災危機を回避。収穫期を迎え、今後は安定生産・規模拡大に向けて事業拡大を検討(ベジドリーム栗原)

豊田通商が小会社の豊田食料を通じて、地元農家と共同で設立した農業生産法人ベジ・ドリーム栗原(宮城県栗原市)については、以前にもご紹介したことがある(関連記事)。稼働させている温室は建設面積4万2000平方メートルと日本最大級のパプリカ栽培施設であり、23億円を投じて室温や湿度を制御する最新設備を導入。2010年6月に完成したものである。
 
 
東日本大震災が起きたのは初収穫のピークを迎えた時であった。養液をためるタンクや配管が破損。パプリカに自動で養液を供給できなくなり、全滅の危機に直面した。手塚祐賢・農場長は「人の手で1カ月間、毎日水をまいた」と振り返る。職員総出の人海戦術で守ったパプリカが今やっと、収穫期を迎えている、という。
 
 
同法人の代表取締役を務める豊通食料の食品本部長は「通年収穫を可能にした世界初の施設」と胸を張る。広大な温室を4区画に分け、時期をずらして栽培し安定供給する。IT(情報技術)の活用や栽培方法の工夫で生産効率も従来の2倍以上に高めた。パプリカ生産で日本一を目指し、温室の増設も検討中、という。大震災の影響から大変な苦労があったが、今後は安定生産・規模拡大に向けて、同社の事業拡大に期待したい。
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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