朝鮮ニンジンの特産地であった島根県松江市、地元産の販路拡大と伝統産業の保護を目的に展示施設や加工・直売所を建設<由志園>

江戸時代、松江藩が設置して朝鮮ニンジンの加工や流通を取り仕切った役所「人参方(にんじんかた)」が、特産地だった松江市八束町(大根島)で再現される。地元産の販路拡大と伝統産業の保護を目的に、地元の日本庭園「由志園」が計画。2013年10月のオープンを目指す。
 
 
計画では、庭園に隣接する敷地500平方メートルに、一部2階建ての施設を復元する。加工場を設け、ニンジンを蒸して乾燥させる工程を公開。人参方の歴史を紹介する展示コーナーや直売所も設ける。建設費は公表していない。松江藩は18世紀、窮乏する藩財政を立て直すため、漢方薬に使われる朝鮮ニンジンの栽培を推進した。1813年ごろ、人参方を同市寺町に開設。集荷や加工、流通などを取り仕切った。当時の門などは今も残っており、新設する施設の参考とする。(その他、山梨県には薬用植物である甘草の栽培を行い、幕府に納めていた経緯から「甘草屋敷」というものがある)
 
 
松江市八束町では戦後、再び朝鮮ニンジン栽培が盛んになったが、担い手不足から栽培農家は年々減少。年間数百キロの出荷量に落ち込んでいる。このため、由志園は伝統産業の継承を目指し、09年に農業生産法人を設立し、約2ヘクタールで栽培を手掛けている。門脇恵美子社長は「生産量は少ないが、大根島産の評価は台湾などで高い。人参方で販路を拡大し、栽培農家を増やしたい」としている。<参考:中国新聞など>
 
 

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