養液栽培にて年間安定生産を実現。フリルアイスなどを中心に様々な葉野菜を提案しながら販路を開拓(カネイファーム)

カネイファームでは、約4500平方メートルのビニールハウスにて水耕栽培を行っている。施設内部は水温管理された養液が循環しており、野菜は養液に浮かぶ発泡スチロールに差し込まれている。季節を問わずに同じ作物を確保できるため、料理メニューに組み込みやすく、ホテルや飲食店を中心に人気が広がっている、という。他の農家が手掛けない珍しい品種も扱っており「新しい品種にも挑戦し、一般に広めたい」と意気込む。
 

ホウレンソウやレタスは約1、2カ月で収穫できるため、同じプランターで年間約10回生産する。土で栽培する場合の連作障害が発生しない利点もある。レタスの一種「フリルアイス」はパリパリとした食感が特徴で、土で栽培すると固くなり過ぎるため、水耕栽培に適した品種という。人工光を利用した閉鎖型の植物工場においても、フリルアイスを栽培する施設は多い。
 
 
代表の矢野さんは農機具卸売会社に勤めていた際に水耕栽培を知った。実家はナシ農家だが、農業の将来が明るいとは言えなかっただけに、「これなら大丈夫では」とヒントを得たという。会社を辞めて05年、ナシ畑の一部を改修して栽培を始めた。飲食店やスーパーにも飛び込みで営業して顧客を広げた。ホテルから「皿に合うくらいの大きさで」などと注文を受ける時もあり、収穫の時期を調整して少量でも対応する。料理人との会話がきっかけで新しく栽培を始めることもあるといい、「現状に納得したら状況は悪くなるばかり。農業は新しいことをどんどん始めるくらいでちょうど良いのでは」と話している。<参考:毎日新聞より>
 
 

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植物工場・農業ビジネス編集部

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